幸せを感じ取る感覚を磨く、中国茶

少し時間が飛んでしまいましたが、メンタルトレーナーとしてご活躍中の、花咲ともみさんのお茶会のお話しを書かせていただいています。
その3回目で、最終回です。

前回の分はこちらから。
https://deram-miki.amebaownd.com/posts/2586988




親玉。梨山陳年烏龍茶の登場です。
梨山烏龍茶を10年以上寝かせたものを梨山陳年烏龍茶と呼びます。
梨山烏龍茶はもともと高級烏龍茶として有名で人気があり、特に、新茶が美味しいと言われているそうです。

この事実は、生産者にとって魅力的だと思います。
収穫して、すぐに出荷する事に値打ちがある。
お仕事ですからね。すぐに収入になることはとても意味があることだと思います。それも、新茶が有名となれば、なおさらですよね。


梨山陳年烏龍茶がすごいところは、新茶ではないことです。
美味しくて人気がある商品を、すぐに市場に出さない。
10年以上もの間、低温で熟成させて熟練した職人の手によって出荷前に最後の一手間を加えて出荷する。

まさに、梨山烏龍茶のことを愛し、情熱を注ぐ人だけが作るお茶。梨山陳年烏龍茶。

そのように手間暇かけて作られたお茶です。
人づてにしか出回らない。魂のこもったお茶。



袋から出します。
まず、
匂いが岩茶と全然違います。
気品漂う匂いが鼻を抜けます。
鼻につくわけではないのに、余韻が残る。
ずっと嗅いでいたい香り。


岩茶と同じ手順で入れていただきます。

目の前に差し出された烏龍茶は、先ほどよりも少し濃い目の色です。
匂いは更には華やかに、絢爛に。

口に運びます。

うわ、
うわぁぁぁ、
(●´ω`●)

美味しい!!口いっぱいに烏龍茶の味が瞬間に広がります。
気品、色気、重厚感、とにかく風格がある味わい。
口に馴染んで、ごくんと飲み込むと、あんなに口を満たしてくれていたお茶が、余韻も残さず消えてしまいます。
あんなに力強い味わいなのに!
これは、どんなお食事にも合いそうです!!

用意していただいたお茶受けの最中とも喧嘩しない!!!
なんだこれわぁ〜!!!
あっという間に三煎目まで進みました。

岩茶と同じように、お茶の人生を味あうように…。

何煎目でも、気品があり、風格のある香りと味わいがしていました。



【お茶がもたらしてくれたこと】
気がつくと、いつの間にか外は暗くなっていて、開始から2時間以上が経過。

私はこの2時間、中国茶を必死に味わいました。
目で、耳で、舌で、鼻で、手で。
それは楽しい時間でした。

なぜ、ここまで必死に味わったのか?
美味しかったのはもちろんですが、実はこれは、主催のともみさんのお陰です。
飲んだ毎に感想を聞いてくれる。
これがありがたい。

聞かれたので、私は感じたままに話します。
ともみさんは、全て受け入れてくれるんですよ!満面の笑みで!!
そうですよね〜〜、と承認してくれる!
ですので、こちらも安心して感想を伝える事が出来ます。

楽しめたのは、答えがないから。答えを探す必要も無く、感じた事を表現する。その作業に没頭出来たからだと思います。

安心した空間で、五感を総動員して、
お茶を楽しむ。
楽しむ。
楽しむ。

悩みに考えが向かなくなる。
自分の感覚を信じ始める。


飲み終わった後、
お茶を感じるために使っていた感覚が自分に向きます。
美味しくて、体が温まって、楽しくて。
いつの間にか、自分は幸せで満たされていたと気づく瞬間。

私がお茶で手に入れたもの、それは…。
心が凪のように穏やかな状態で、幸せに満ち溢れた世界の中心にいる自分。

まさしく、心が整った状態。 





答えを求めない。

求めないで、感じる。


中国茶の茶道(茶芸)とは、自分の幸せへ通じる道でした。

人はみなストーリーを綴ってる

自分の伝えたい事、きちんと言葉にならなくて、伝わらなくてモヤモヤした経験はありませんか? ライターの私が一番得意とする事は、言葉にしきれなき深い想いや、記憶の中に埋まっている宝物を聞く事です。 丁寧に聞かせていただくことで、あなたの深い想いを掘り起こし、文字としてお伝えするお手伝いをしています。 このブログでは、お話しを聞かせていただいたことや日々の気づきを中心に書いています。

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